217「白川華怜さんのお父様と伺い、特別に訪問に参りました_2」

一瞬にして花火が晴れ渡る空に炸裂し、今日の陽城第一高校は新年のように賑やかだった。

校長は後ろにある数枚の横断幕を振り返って見た——

【本校白川華怜さんが全国統一試験理系第一位を獲得したことを祝福します!】

【本校畑野景明さんが全国統一試験理系第六位を獲得したことを祝福します!】

【本校島田凜さんと空沢康利さんが……】

【……】

耳をつんざくような音が響き渡る。

煙が立ち込める。

校長は一枚目の横断幕を見つめ、まるで夢の中にいるかのようだった。全国統一試験理系第一位、昨日の成績発表以来、校長室と入試事務室の電話は鳴りっぱなしだった。

各大学が白川華怜の資料を探していた。

「今年は県の重点校になりましたね?」長岡主任は片手で耳を押さえながら、にこやかに校長の耳元で言った。彼は昨夜、昇格の通知を受け取っていた。