220賑やかな江渡、三顧の礼で石川校長を訪ねる(2章合併)

江渡大学の夜はいつも賑やかだった。

試験が終わっても帰らない人がいて、夜は人が多く、特にこの銅像広場は常に賑わっていた。

渡辺文寺は白川華怜が一列目の銅像をじっと見つめているのを見ても、特に不思議に思わなかった。

さすがに江渡大学の創設者と大先輩だけあって、校長も雨の日も風の日も参拝に来ていた。

傍らには安藤蘭と渡辺お婆さんが巨石の下に立っていた。深褐色の巨石は高さ4.17メートル、幅9.82メートルで、最も左側には「江渡大学」という四文字が刻まれ、その下には「名誉校友」という小さな四文字があった。

それぞれの名前は大学の歴史に刻まれることになる。

かつての山田文雄は首席で江渡大学に合格したものの誰にも注目されず、指導教官に卒業を遅らされたが、名誉校友となった後、江渡大学全体を席巻した。