226山田文雄が戻り、華怜さんが招いた強者

渡辺文寺の指先がまだ「enter」キーの上に止まっていた。

白川華怜の言葉を聞きながら、彼は少し考え込んで、カーソルを田中宏司の名前の下に「白川華怜」という二文字を入力した。

江渡大学のキャンパスネットワークは常に安定していて、画面上の透明な小さな円が回転した後、「登録完了」という青い楷書体の文字が表示された。

「課題は明後日の午後3時に発表されて、指導教員も選ばないといけない」登録を終えた後、渡辺文寺は白川華怜に詳細を説明した。「参加期間は3日間だ……」

白川華怜は頷いた。

彼女はこのようなコンペの流れに慣れていなかった。

三人の食事はすぐに終わった。

渡辺文寺は白川華怜に自習室で数学モデリングコンペについて勉強しようと誘ったが、白川華怜は横目で見て、目を少し細めて「やめておくわ、先に資料を印刷してくるから」と言った。