308大動揺、華怜ちゃんには一箱_3

「いいえ」白川華怜は木村翼に一言言って、ビデオ通話を切り、間宮心愛に説明した。「現地の携帯カードを使っているの」

現地の携帯カード?

それは現地でしか手に入らないはずだ。時戸若菜は一度ここに来たことがあるが、わざわざカードを作ることはなかった。白川華怜の手にある電話カードを見て、彼女が最近ここに旅行に来たのだろうと思い、特に質問はしなかった。「いいよ、WiFiを使いたかったら、そのまま接続して」

彼女はパスワードを白川華怜に見せた。

数人がサマーキャンプに到着した。

一ヶ月間、学生たちは全員ここの仮設寮に滞在し、男女は別々で、基本的に3〜4人で一部屋だった。

白川華怜は荷物をあまり持ってきておらず、日常の着替えと黒いマントだけだった。

寮に着いても外出せず、スマホを取り出してアプリの問題を解き始めた。