温井卿介は胸が震え、言葉では表現できない感情が心に広がっていった。
喜びのようでもあり、興奮のようでもあった。
多くの女性が彼のことを好きだと言い、愛していると言ってきたが、今彼女の口から聞いたこの言葉ほど心を揺さぶられたことはなかった。
彼は彼女をじっと見つめながら、低く呟いた。「僕もお姉さんのことが大好きです!」
彼女が彼のもとを離れなければ!
その言葉と共に、彼は唇を彼女の唇に優しく重ねた。
仁藤心春は思わず小さな声を漏らした。しかしその声は、彼にとって刺激となり、体が反応してしまう。
仁藤心春も彼の体の変化に気づいたようで、顔が真っ赤になった。「あなた...」
彼は彼女を抱き上げ、自分の太ももの上に座らせ、腕で彼女の腰を包み込み、顔を彼女の首筋に埋めた。
彼の熱い息遣いで、仁藤心春の体も熱くなってきた。「卿介、私...私の今の体の状態は...」仁藤心春は言葉を詰まらせながら言った。