それは冷たい眼差しだった。彼女は彼を見ていたが、ただ見ているだけのようで、彼は彼女にとって、もはや何でもなくなったかのようだった。
秋山瑛真は眉をひそめ、心臓の痛みが再び徐々に湧き上がってきた。
なぜこうなってしまったのだろう?
なぜ彼女の一つの眼差しで、こんなにも痛むのだろう?!
古川山は契約書を再び秋山瑛真の前に差し出し、秋山瑛真は署名した。
契約書の署名が全て完了し、三部作成された。
山田流真は契約書を手に取り、目に喜びを隠しきれず、「ありがとうございます、秋山会長」と何度も繰り返した。
秋山瑛真は苛立たしげに「坂下秘書、山田会長たちを案内してください」と言った。
坂下倩乃は承諾し、立ち上がって山田流真と島田書雅を案内した。
秋山瑛真も退室しようとした時、仁藤心春が突然声を上げた。「特許権を川島企業に使用させたのは、坂下倩乃のためですか?」