山田流真が本当に窒息しそうになるのを見て、秋山瑛真と一緒に来た山本綾音がようやく前に出て、「瑛真、まず彼を離して。心春を見つけるまでは、彼を死なせるわけにはいかないわ!」と言った。
そして心春を見つけた後は……山田流真のような人間は、千刀万剐の刑に処されるべきだ!
親友が末期がんなのに、山田流真によって生死の境をさまよう状態にされたことを考えると、山本綾音は山田流真に対して憎しみが込み上げてきた!
あの不思議な竜巻と潮流について山田流真から何か聞き出したいと思わなければ、絶対に秋山瑛真を止めなかっただろう!
秋山瑛真はようやく手を離し、山田流真は地面に崩れ落ち、みすぼらしく息を切らしていた。
山本綾音は身をかがめ、山田流真に向かって言った。「本当に狂っているのか演技なのかは知らないけど、とにかく、もし心春が見つかれば、あなたには生きる望みがあるかもしれない。でも心春が見つからなければ、あなたの死を望む人は一人や二人じゃないわ!そして約束するけど、あなたは悲惨な死に方をすることになるわ!」