私を拒まないで

「分かっています。私は多くの間違いを犯してしまいました。だから私を許してくれないのは分かりますが……」田中悠仁は震える声で言った。「私のことを否定しないでください。お願いです、お姉さん！」

この三年間、彼は彼女のことを絶え間なく考え続けていた。彼女を見つけ出し、謝罪したいと思っていた。彼女が自分をどう扱おうとも、全て受け入れるつもりだった。たとえ全身の血を流し尽くすことを望まれても、命を懸けて償うことになっても構わなかった。

しかし、彼女の冷淡さが、こんなにも彼を苦しめることになるとは思ってもみなかった！

では、あの時、彼女は彼の冷淡さをどうやって耐えていたのだろうか？

かつての自分の彼女への態度を思い出すたびに、田中悠仁は後悔で胸が潰れそうになり、自分の頬を思い切り叩きたい衝動に駆られた。

仁藤心春は目の前の田中悠仁を見つめていた。三年の月日が流れ、記憶の中で常に冷淡だったあの瞳は、今や様々な感情を宿し、まるで別人のようだった。

仁藤心春は軽く目を伏せ、「今は娘を連れていますので、いくつかの話は適切ではないと思います」と言った。

田中悠仁の瞳が一瞬揺れた。

そのとき、エレベーターは一階に到着し、仁藤心春は娘の手を引いて、田中悠仁を避けるように急いでエレベーターを出た。

しかし田中悠仁は仁藤心春の後を追いかけ、彼女の腕を掴んで「今ここで話すのが不適切だと思うなら、適切な場所で話し合いましょう！」と言った。

このまま彼女を行かせたくなかった！

やっと彼女に会えたのに、もし彼女がこのまま去ってしまったら、次に会えるのはいつになるのだろうか？！

「あなた――」仁藤心春は眉をひそめた。

そのとき、一階を通りかかった人々の中には、田中悠仁に気づいた人もいて、この方向を振り返って見ていた。

仁藤心春は軽く唇を噛んだ。このままここにいれば、田中悠仁の知名度からして騒ぎになるだろう。彼女も人目を引くことは避けたかった。

そこで彼女は「ここを離れましょう」と言った。

その言葉に、田中悠仁の目は輝き、まるで希望を見出したかのような表情を浮かべた。

「はい、はい……」彼は何度も頷いた。

そして二十分後、仁藤心春と田中悠仁は子供向けの室内遊戯場を併設したレストランにやってきた。

レストランの半分が遊戯エリアで、残りの半分が食事エリアだった。