これは結婚して三年目、二人が初めてこんなに親密に触れ合った。
夏目星澄は緊張と苛立ちを感じていた。
霧島冬真が突然なぜこんなことをするのか理解できなかった。
何度も力を込めて押しのけようとしたが、離すことはできなかった。
そして、彼女の上に覆いかぶさるように圧し掛かった霧島冬真は、彼女の拒絶に不満を感じたかのように、さらに激しくキスをした。
夏目星澄は息も絶え絶えになり、窒息しそうだった......
最後には霧島冬真が惜しむように彼女を離し、顎を持ち上げながら、魅惑的な声で尋ねた。「まだ怒ってるの?」
夏目星澄は顔を赤らめ、どうしていいか分からなかった。
頭の中は真っ白になっていた。
しばらくしてから、やっと彼の意図が分かった。
つまり、彼女の怒りを鎮めるためにキスをしたということ?