第284章 あなたの良い日々も終わりだ

霧島冬真は警察署に向かう途中、突然梁川千瑠から電話がかかってきた。

画面に梁川千瑠の名前を見た瞬間、思わず眉をひそめた。彼女が何を言いたいのか聞きたくなければ、一瞥もしなかっただろう。

電話に出るや否や、梁川千瑠の謝罪の声が聞こえてきた。「冬真さん、申し訳ありません。私が悪かったです。もう二度と夏目星澄さんに関わりません。どうか私と梁川家を許してください。父は私のせいで病院に運ばれそうになったんです。本当に反省しています。お願いします。」

「私に電話をかけてきたのは、それだけが目的か?」霧島冬真は冷たい声で問い返した。

「わかっています。夏目星澄さんは子供を失って怒っているのは当然です。でも私も被害者なんです。それに彼女は私を平手打ちしましたし。事を大きくしたくありません。私と梁川家を許してくれれば、夏目星澄さんのことは追及しないと約束します。」