第392章 実の両親を見つける

第三百九十二章 実の両親との出会い

夏目星澄は携帯を手に、不思議そうに霧島冬真を見つめた。「どうして急に誰から電話がかかってきたのか気になるの?」

霧島冬真は軽く咳払いをして、「別に、ただ気になっただけだ」

夏目星澄には何が気になるのかよく分からなかったが、それでも彼に見せた。「瑶子からの電話よ」

霧島冬真は目を上げて確認すると、確かに林田瑶子の名前だったので、やっと安心した。

花井風真は彼の言葉を聞き入れたようだ。

夏目星澄は霧島冬真のことは気にせず、外に出て電話に出た。「瑶子...」

林田瑶子は電話の向こうで焦りながら言った。「星澄、どうしてこんなに遅く電話に出たの?何かあったのかと心配したわ」

「大丈夫よ、元気だから。さっき外出してて携帯を持ってなかったの。今気づいたところ。どうしたの?」