第412章 どんなに長くても、私は待ち続ける

夏目星澄は看護師に尋ねて、彼がリハビリに行っていることを知った。

そのとき彼女は、どれだけ長い間彼の回復状態を気にかけていなかったかを実感した。

深い自責の念と罪悪感が一気に心に押し寄せた。

夏目星澄はリハビリセンターの場所を尋ね、そこへ向かった。

リハビリセンターには様々なトレーニングをしている人々が大勢いた。

霧島冬真は自分の身分が特別だからといって、それらの人々を追い払うことはしなかった。

むしろ黙々と自分のトレーニングに励んでいた。

彼の足は動くようになっていた。

しかし、明らかに普通の人のように滑らかには歩けなかった。

傍らに医師がいたものの、彼の足はまるで言うことを聞かないかのように、二歩歩くとダメになってしまう。

何度も繰り返し、医師が霧島冬真に休むように勧めても、彼は歯を食いしばって続けていた。