すぐに、寮のある部屋から耳が熱くなるような音が響いた。
階下で武器をいじくっていた兵士たちは、悪意のある笑みを浮かべ、下品な手振りをしながら、意味ありげな視線を交わした。
さらに数人は、意図的に隅にいる大野武志を見つめ、軽蔑の表情で現地の言葉で遠慮なく会話していた。
「あいつ、芽衣と一緒に来たんだよな。夫婦かと思ったよ」
「冗談じゃない。あんな男、3分ももたないだろ。どうやって彼女を満足させられるんだ?」
耳障りな笑い声が響き、大野武志は顔を引き締め、奥歯をほとんど砕きそうになった。
黒川芽衣に受けたこの屈辱を、すぐに一つ一つ返してやる!
大野武志はポケットに手を入れ、膨らんだ封筒を握りしめ、心が少し落ち着いた。
これらの手に入れにくい薬は、彼の最大の切り札だった。