第126章・これから

朝、山田進は早起きし、お手伝いさんはすでに戻っていた。

「旦那様、おはようございます」お手伝いさんは挨拶をし、喜びに満ちた表情を隠しきれなかった。

「おはよう。息子は元気?」山田進は珍しくお手伝いさんと雑談をするために座った。

「みんな元気ですよ。今回は彼女も連れて来てくれました。職場の同僚なんです」お手伝いさんは嬉しい出来事で気分が上々で、話し始めると止まらなかった。「私と主人で今年の正月に女性側の実家に行こうと思っています。せめて二人の結婚の話をしたいんです。年が明けたら家を探して結婚させてあげたいと思って」

「それは良かったですね。おめでとうございます」山田進は祝福の言葉を述べた。

お手伝いさんは彼の家で働いており、横浜市では決して低くない収入があり、家を買うのにそれほど負担はなかった。