修正後:第49章 返事

食事の後、山田ゆうはデザートのアイスクリームを食べたがり、山田進は彼女のしつこさに負けて、車で買いに出かけることにした。山田お父さんと山田おかあさんは病室でテレビを見ながら望月あかりに付き添っていた。

山田ゆうはアイドルのドラマが好きだったが、山田お父さんは見ていられず、あちこち原則的な間違いを指摘して文句を言った。

結局、山田ゆうも見ていられなくなり、お父さんに合わせて抗日戦争ドラマに変えた。

望月あかりはベッドに横たわりながら、この家族の仲睦まじい様子を見ていた。娘が父親とテレビの番組を争い、最後には父親に譲るという光景を。

しかし山田ゆうはそのドラマにも飽きて、山田おかあさんの側でSNSを見始めた。途中で突然起き上がり、「お母さん、お兄ちゃんがSNSに書いているこの話、曾祖母さんの話なの?」と尋ねた。

「何?」山田おかあさんは不思議そうに携帯を手に取って見た。望月あかりもそれを見て、自分の携帯を手に取った。

山田進は長々と書いていたが、望月あかりは食事で眠くなっており、びっしりと書かれた文字を読む気になれなかった。

「あなたの曾祖母の話よ」山田おかあさんは感慨深げに言い、山田お父さんを見て「こんなに早く、もう何年も経ったのね」と言った。

「そうだな」山田お父さんは「私たちも年を取ったよ」と言った。

「本当にそんなに波乱万丈だったの?お母さん、詳しく話して。お兄ちゃんの説明じゃよく分からないの」山田ゆうは興味を持った。これは300話もある韓流ドラマよりも波乱に富んでいて、しかも実話だった。

山田おかあさんは頷き、山田ゆうがまだ小さかった頃のことを思い出した。物心がついた時には既に一緒に暮らしていたため、多くを知らない。

望月あかりは新しく家族になったばかりで、なおさら知らないため、話を始めた。

「あの時代は封建的で、二人は同じ村で育ち、年頃になると仲人を通じて結婚した。見合い結婚だったのよ。翌年にはあなたのお祖父さんが生まれた。曾祖父さんは生活のために商売で遠出をしたけど、最初の旅で帰って来なかったの。

一緒に行った人たちは、曾祖父さんが山賊に遭って事故に遭い、行方不明になったと言って帰って来た。もう戻って来ないだろうと皆が言ったわ。