第185章・父と子

山田進はまた二回咳をし、その時、山田山彦が走って入ってきた。

「パパ!」山田山彦は走り込んで、直接山田進の胸に飛び込み、パパの部屋着で顔を拭いて言った。「もう大丈夫?心配したよ!」

あの夜、本当に怖かった。パパは雨の中でママを待っていて、長い間待っていた。彼は一人で車の中にいて、怖くなってパパを呼び戻したけど、ママはずっと帰ってこなかった。彼とパパは疲れて眠ってしまった。

外で雷が鳴り、彼は驚いて目が覚めたが、パパは起こせなかった。

「パパはもう大丈夫だよ。これからは山彦を怖がらせたりしないよ。」息子が一人で車の中にいて、自分が気を失っていたことを考えると、山田進は心が痛んだ。これからは外出する時は何人か連れて行くことにしよう。

望月あかりのことで何日も眠れなかったから、少し雨に濡れただけで熱を出してしまった。確かに自分の不注意だった。