第204章、留める

数日後、鈴木家からの招待状が届いた。

きっかけは鈴木明子の長男の誕生日だった。上半期には次男のお宮参りがあり、下半期には長男の誕生日。しかし、来客はみな軍や政界の名士たちだった。

望月あかりは前回と同様、これらの人々を全く知らなかった。彼女は山田進と一緒に来て、山田進は鈴木お父さんと話し、彼女は鈴木明子を見に行った。

鈴木明子は産後間もなくまだ少し太っていたが、望月あかりが入ってくるのを見るとすぐに赤ちゃんを置き、彼女を招いた。「お姉さん、早く座って。」

望月あかりは彼女を見て初めて、物は同じでも人は変わったという感覚を覚えた。彼女たちは七年以上会っておらず、今の鈴木明子はもはや、恋に傷つき死にたいと思っていたあの少女ではなくなっていた。

鈴木明子は事前に望月あかりと山田進のことを知らされていたので、あえて触れず、ただ感慨深げに言った。「お姉さん、あの時は本当にありがとう。」