藤田深志はそのまま承諾した。
電話を切ると、藤田深志は運送会社に巨大な箱を用意させ、中に厚い緩衝材を詰めて、この二つの大きな物を発送した。
配送料もかなりかかった。
これらを済ませると、お爺さんから電話がかかってきた。
「お前の叔父さんのことを知っているか?」
藤田深志は胸がドキッとした。彼はお爺さんの前でこの件について触れる勇気がなく、お爺さんがどこからその情報を得たのか分からなかった。このような質問をするということは、きっと藤田晋司が拘留されたことを詳しく知っているのだろう。
「お爺さん、私も今知ったばかりです。」
電話の向こうで、お爺さんは数秒沈黙した。
「私の航空券を予約してくれ。お前と一緒に東京都へ飛ぶ。」
「お爺さん、慌てないでください。この件には誤解があります。私が東京都で処理します。」