第420章 大人の秘密が多すぎる

ドアが中からカチッと音を立てて閉まった。

藤田深志は戸外に立って馬鹿笑いをしていた。

携帯に通知音が鳴り、昼に同級生に送ったメッセージにようやく返信が来た。彼は急いで開いた。

【Tuécoutes ce que fait cet hôpital?】

訳:その病院のことを何か聞きたいの?

【ある人のカルテを調べたいんだけど、何か方法ある?】

相手からすぐにメッセージが来た。

【Envoie le nom, je vais essayer。】

訳:名前を送ってくれれば、試してみる。

藤田深志はすぐにバリーの名前を送った。

【名前はバリー、最近数日間その病院で診察を受けているんだ。ありがとう!】

藤田深志はメッセージを送った後、バリーの写真も一緒に送った。情報が多いほど、調べやすいだろうと思って。

その後数分間、相手からの返信はなかった。

鈴木之恵がトイレから出てきて、彼が携帯を持って物思いにふけっているのを見た。