翌日、鈴木之恵の受賞のニュースが出て、グループチャットで様々な転送が行われていた。
今回のコンテストの上位10位の中に、2人の中国人受賞者がいた。
優勝者は言うまでもなく、鈴木之恵だった。
もう一人の受賞者は5位で、藤田グループのデザイン部門のデザイナーだった。このような重要なコンテストにおいて、5位も素晴らしい成績だった。
鈴木之恵が藤田グループの規定を知る限り、5位でもかなりの報奨金がもらえるはずだった。
当時、藤田グループのデザイン部門全体がこのことを祝っていた。
ニュースが正式に発表されれば、すぐにメディアの取材が来るだろう。国内ジュエリー業界のトップ企業として、この賞を取ることは珍しいことではなく、むしろ取れないほうが不思議だった。
ただし、みんなが受賞者リストを見て、1位の鈴木之恵という名前に、会社の小さなグループチャットが再び賑わった。