食事の後、鈴木弘文はおじいちゃんをソファーに連れて行き、
「ひいおじいちゃん、プレゼントがあるの」
鈴木弘美も自分の小さなバッグを持って言いました、
「ひいおじいちゃん、私もプレゼントを用意したの」
おじいちゃんは「おや?」と声を上げ、期待に満ちていました。5歳にも満たない小さな子供たちが、この老人に何のプレゼントを用意したのか気になっていました。
「さあ、ひいおじいちゃんに見せてごらん」
鈴木弘美は絵を描きました。そこにはパパとママ、お兄ちゃん、自分、そしてひいおじいちゃんが描かれていました。絵の技術は未熟で、筆致も稚拙でしたが、この絵が表現したい意味は十分に伝わってきました。
「ひいおじいちゃん、これは私たち家族よ。本当はもっとかっこよく描きたかったんだけど、まだ上手く描けなくて。次は必ず世界一かっこいいひいおじいちゃんを描くわ」