結城暁は手を引っ込め、彼女にキスを続けた。
そのキスは、次第に激しくなっていった。
最後に、彼は彼女の額に額を寄せ、声は荒く官能的で、大きな抑制に満ちていた。「泉……」
「本当にダメなの?」彼は彼女の黒い髪の毛を細く白い指で弄びながら、両目は抑制で赤くなっていた。
「欲しいの?」南雲泉は蚊の鳴くような小さな声で尋ねた。
「欲しい、とても、とても欲しい」
彼は即座に率直に答え、もはや隠す気は全くなかった。
南雲泉は認めた。この言葉を聞いた時、彼女は完全に崩れ去り、すべてを忘れていた。
彼女は両腕を伸ばし、結城暁の首に回した瞬間、彼の唇にキスをした。
朝の光は、信じられないほど優しかった。
寝室には、芳香が漂っていた。
南雲泉が再び目を開けた時、もう正午近くだった。
彼女の全身はバラバラになったかのように、力が全く入らなかった。