「お父さん、これらすべてを私に任せてくれたということは、私の判断に任せてくれるということでしょうか?」南雲泉は真剣に尋ねた。
結城明彦は慎重に頷いて言った。「そうだ、お前の判断に任せる。」
その言葉を聞いて、南雲泉は安心した。
「お父さん、これらの写真を暁に見せましたか?」
「まだだ。」
「彼が見ていないのなら、永遠に見せないでほしいです。」
南雲泉はそう言うと、片手で写真の端を持ち、もう片方の手でもう一方の端を持って、すぐに写真を二つに引き裂いた。
「泉、よく考えろ。これは私たちがお前に与えられる唯一の切り札かもしれない。本当に破棄するのか。」
「お父さん、ご心配ありがとうございます。よく考えました。」
南雲泉は残りの写真も二つに引き裂き、さらに何度も折って細かく裂いた。