「絶対に、百パーセント、千パーセント、あなたと離婚したいわ!」
——
病室に入った高橋真子は花瓶を探して花を生けようとした。もう彼を見るのも嫌だった。しかし、出ていく時に何を聞いたのか?
「どうせ二人は合法的な夫婦なんだから、公表すればいいじゃない。余計な憶測を避けられるわ」
藤原月は窓際に立ったまま返事をせず、彼女と視線を合わせた。
お婆さんはちょうどみかんの缶詰を食べながら言った。「お母さんの言う通りよ。公表するのが一番いいわ」
「違います!お婆ちゃん!公表なんてできません!」
高橋真子は花を棚に置きながら、真剣に言った。
「なぜ公表できないの?私は自分の目で見たわよ。二人が一緒に寝ているところを」
大和田好美は彼女を詰問した。
高橋真子は一緒に寝たという言葉に顔を赤らめた。「お母さん、本当に寝ただけです。何もしていません」