藤原月は鏡の中で彼女が突然緊張した様子を見て、驚いて尋ねた。「どうしたの?」
高橋真子は目を上げ、鏡の中で彼と視線を合わせて尋ねた。「なぜ私のお腹を触るの?」
藤原月は彼女の賢い目を見つめ、そして自分が抱いている彼女のお腹に視線を落とし、思わず眉をひそめた。「おかしい?」
「前は上の方を抱くのが好きだったでしょう。」
高橋真子は彼に注意を促した。
藤原月は彼女の真剣さを感じ取り、思わず軽く笑い、頭を下げて彼女の首筋にキスをした。彼女のパジャマの生地は滑らかで、軽く触れただけで腕まで滑り落ちた。彼は昨夜真夜中に自分が噛んだ場所に歯形が残っているのを見て、思わず申し訳なさそうに鏡を見上げた。
高橋真子はゆっくりと歯を磨きながら彼を見つめていた。
二人の間には、多くの未完の出来事があり、これもその一つに過ぎない。