車のドアが閉まり、しばらくして車が走り出し、二人は中に入った。
藤原月は彼女を二階まで直接担ぎ上げ、一度も立ち止まることなく。
大きなベッドの上で、彼は彼女を丁寧に下ろし、ベッドの端に座らせた。自分は彼女の前に片膝をつき、まるで慣れた様子で両手を彼女の脚から直接スカートの中へと這わせ、黒い瞳に欲望を隠すことなく、低い声で尋ねた。「外は少し寒いから、お風呂に入らない?」
「……」
高橋真子は警戒するように彼を見つめ、スカートの中で暴れる彼の手を掴んだ。怒りたくても怒れず、どういうわけか彼に笑わされてしまい、彼よりも小さな声で言った。「あなたが一人で入れば。」
藤原月は恨めしそうな目で彼女を一瞥し、そして頭を上げて言うことを聞かない彼女の小さな唇にキスをした。ゆっくりと立ち上がり、彼女をベッドに押し倒すまでキスを続けた。