第6章

「数百円？」

この言葉を聞いて、この宴会を取り仕切るクラス委員長は不機嫌になり、江口桜子を不満そうに見つめて言った。「そんなはずないでしょう？一品で数百円なら分かりますが、藤原一郎が会社を設立するというのに、彼の彼女であるあなたがこんなに見識がないなんて、これらの料理の値段も分からないんですか？」

「それとも、私を見下して、このような重要なクラス会をたかが数百円のような場所で開くと思っているんですか？」

これを聞いて、江口桜子は顔を真っ赤にした。

彼女は山奥育ちで、幼い頃から良いものを見たことがなく、ここの料理がこんなに高いとは知らなかったのだ！

この時、藤原一郎も彼女を険しい目つきで睨みつけた。

一品数百円で、このテーブルの料理全部と個室料を合わせると、8,9千円は下らないはずだ！