別荘の中には物資が十分にあり、ここで1、2年暮らしても何の問題もなかった。
ただ物質的には豊かではないだけだ。
でも生きていけるなら、それが何だというのだろう?
村上昇太は引っ越して半月後、私への愛情と、躊躇なく別荘に引っ越すことを決めたことをより一層感謝していた。
山の下はすでに水没していた。
凍った雪の塊、氷塊、そして突然の洪水が、下の建物を一棟丸ごと飲み込んでいた。
もし彼らがまだ下に住んでいたら、水没した一員となっていただろう。
今は発電設備があり、家には石炭の備蓄、暖房設備の備蓄、さらには命を守る薬品や食料もある。
すべてが最高の状態だった。
そしてこれらすべては私がもたらしたものだ。
私は物資の配分を村上昇太に全面的に任せ、彼の家長としての欲望を再び満たした。