第7章

気温が急激に下がった。

私はドアをノックする音で目が覚めた。

村上健一は寒さで顔をしかめながら、急いで私の部屋に来た。「姉さん、大丈夫?まだ起きてる?」

彼がこんな質問をしたのは、この10日間、私が一貫して演じてきた役柄のせいだ。

長年虐待され、体が弱くなってしまった人物像。

もちろん、私は自分を寒い思いはさせない。

だから、ドアを開けて、首を振りながら二回咳をした。

「大丈夫よ、どうしたの?」

村上健一は腕をさすりながら不満を漏らした。「まだ10月なのに、朝のジョギングに出かけたら、途中で寒さに耐えられなくて戻ってきたよ。この天気は異常だ。」

「まさか本当に世界の終わりが来るんじゃないの?」

彼はただ何気なく言った愚痴だった。

しかし、それが現実になろうとしていることを知らなかった。