暖かい部屋の広間で、私は毛布を纏い、温かい水を手に持ちながら、震えていた。
優しい軍医のお姉さんが私を慰めてくれた。
「怖がらないで」
「彼はもう逮捕されました」
「もう二度と危害を加えることはありません」
私は泣きながら頷いた。
「まさか彼がこんな畜生だったなんて思いもしませんでした」
「私と付き合いながら、姉とも付き合っていた...それだけならまだしも、物資を独り占めするために、私の家族に手を下すなんて」
「父と母は大丈夫でしょうか?」
軍医のお姉さんは少し困った表情を浮かべた。
彼女は仕方なく首を振り、悲しそうに事実を告げた。
私の両親は生きていた。
しかし藤原安志が投与した薬が強すぎて、おそらく彼らは一生植物人間か...知的障害者として生きることになるだろう。
私は悲しみに暮れ、また涙を流した。