第12章

警告は効いたようだ。

あの二人のヴァンパイアは長い間私を訪ねてこなかった。

そんな時、渡辺依子が突然私にヴァンパイアハンターになりたいと言い出した。

私は彼女になぜなりたいのか尋ねた。

彼女は私のためにあの嫌なヴァンパイアたちを追い払いたいと言った。

私は苦笑いを浮かべながら、危険だからダメだとは言わなかった。

危険だからといって彼女を束縛するつもりはない。

ただ約束をした。

「じゃあ、依子が大きくなってもまだなりたいと思うなら、ママが教えてあげるね?」

渡辺依子は必ずヴァンパイアハンターになると固く決意を示した。