第17章

最近は彼が普段から私の後ろをついて来るだけでなく、任務中も私の後ろについて来るようになった。

そして何度も手伝おうと意気込んでいた。

でも私はいつも彼より一歩早くヴァンパイアを倒してしまう。

私は全く感謝していないどころか、むしろ面倒に感じていた。

普段はゆっくりと任務をこなしているのに。

高橋一郎が来ると「奪い合い」になってしまう。

私は何度も彼に付いて来ないでと言った。両親に見られるのが怖かったから。

今は一緒に住んでいないけれど、時々両親が依子を見に家に来るから。

今まで見つからなかったのは、彼が意図的に私の両親を避けていたからだ。

私もそれ以上言うのを諦めた。

でも予期せぬことが起きてしまった。