第18章

半年後、松本昇太の控訴審判決が下された。故意による傷害致死、恐喝、誹謗中傷などの一連の罪により、減刑・仮釈放なしの無期懲役が言い渡された。

私は刑務所で松本昇太に会った。

松本昇太は非常に怯えており、顔には傷があった。同房者たちにかなり可愛がられているようだった。

彼は震えながら、機関銃のように止めどなく話し続けた。

「くそっ、あの動画は一体どこから出てきたんだ。あのカメラは壊れていたはずじゃないか?」

「可愛い娘よ、なぜこんなに長く会いに来なかったんだ。国選弁護人なんかいらない。預金を使って最高の弁護士を雇ってくれ。俺は絶対に出なければならないんだ。」

これが彼が初めて私を可愛い娘と呼んだ時だった。でも、その言葉は私には皮肉にしか聞こえなかった。だから私はただ適当に頷いただけだった。今回来たのは彼を救うためじゃない、ただ様子を見に来ただけなのだから。