第19章

しばらくして、彼はようやく気づき、恐ろしい表情を浮かべた。「お前か、まさかお前だったのか。」

私は急いで頷いた。「そうよ。このビデオだけじゃなく、弟がこうなったのも私が署名して承諾したのよ。彼は残りの人生をぼんやりとベッドで過ごすしかないわ。」

「そうそう!あなたが言った預金、私もう引き出して、浪人の申し込みをしたわ。3年遅れたけど、まだ良い成績が取れる自信があるの。あなたの罪を少しでも軽くするために。」

松本昇太は信じられない表情を浮かべた。「まさか、お前一人の女がそんなことできるはずがない。虎がいることなんて前もって知るはずもないし、銀行のパスワードだって知らないはずだ。お前、わざと脅かしているだけだろう!」

私は笑いを必死に押し殺し、口角を下げた。「お父さん、私は211大学に入れる実力があるのよ。あなたとあのバカ息子の知能を足しても、私の方がずっと上なの。パスワードだって、あなたの大切な息子の誕生日でしょう?そんなの簡単よ。」