第6章

「姉さん!電話したのになんで出ないの!」

堀川美佳は顔を強張らせ、答えようとしたその時、彼女の両側に立っていた警察官が突然立ち上がり、堀川美佳に警察の調査に協力するよう求めた。

「これはどういうことですか?」

私は驚いたふりをして、この事件を担当している警察官を見た。

彼は堀川美佳を見て、冷ややかに鼻を鳴らし、言った。「林田さん、我々の調査によると、ネット上であなたのプライバシーを無断で流出させたアカウントは、堀川さんのものだったことが判明しました!」

「何だって?」

私は目を見開いて、信じられない思いで堀川美佳を見つめた。

「まさかあなただったの!!」

「あなた、私じゃないわ、きっと何か誤解があるはずよ!」

「どんな誤解があるっていうんだ?警察の調査が間違えるわけないだろう?」