第5章

鈴木望は無意識のうちに服を脱ぎ、傍らの荘田昇は彼の服を受け取ってハンガーにかけた。

【この二日間はどう?】

鈴木望が近づいてきて、私をぎゅっと抱きしめた。

なぜか、もう一つの視線を感じた。

振り向くと、荘田昇がいた。

荘田昇は私の目を見つめ返し、恥じることも逃げることもなく、軽く微笑んだ。

私は鈴木望を押しのけ、思わず顔が赤くなった。

【荘田昇がいるでしょう、離して。】

鈴木望は眉をひそめ、不機嫌な表情を浮かべた。

【俺が自分の嫁を抱きしめて何が悪い。】

そう言いながら、何かを思い出したような様子だった。

【だめだ、明日から病院には一緒に来てもらうか、それとも鈴木望と一緒に来てもらうかだ。】

【お前たち二人だけで家にいるのは心配だ。】

私は顔を真っ赤にして、信じられない様子で彼を見つめた。