小村明音は恥ずかしいとか気にせず、野村香織に効果があるなら、もっと恥ずかしいことだってできると思っていた。彼女がしつこく付きまとうのを見て、野村香織はため息をつき、彼女の要求を受け入れるしかなかった。このような恥ずかしがり屋、誰が耐えられるだろうか?
「はいはい、もうゆらすのはやめて。私の体がバラバラになりそう。承知したわよ」野村香織は腕を引き離した。
彼女が同意したのを見て、小村明音は嬉しそうに飛び跳ねた。その興奮した様子は、まるで大人になりきれない子供のようだった。野村香織は富田玲香に相談する必要があると感じた。必要なら小村明音のキャラ設定を変更すべきだと。彼女のこの態度はクールな御姉様とはかけ離れすぎていて、いつかキャラ設定が崩壊してしまう可能性があった。拾い集めることもできないほどに。