第358章 厚かましすぎる

居心地の悪い空気が部屋中に漂っていた。青木翔は居心地の悪さで病みそうになり、思わず口を開いた。「野村さん、確かポーカーが得意だったよね?」

この言葉を聞いて、小村明音が真っ先に手を挙げた。「マジで!?それも知ってるの?もしかして、あなたも香織ちゃんに負けたことある?彼女は写真記憶力があって、一目で十行も読めるんだよ。子供の頃からポーカーも麻雀も、彼女が負けるのを見たことがほとんどないわ」

青木翔は驚いたふりをして言った。「へぇ、そうなんだ。俺の友達にも似たような人がいて、カードゲームなら一度も負けたことがないんだ」

その言葉を聞いて、傍らにいた渡辺大輔は眉を上げ、青木翔が言及した負け知らずの友達は自分のことを指しているような気がして、冷たい声で言った。「おい、俺に名前がないとでも思ってるのか?それとも俺の名前を知らないのか?俺の名前を言うのが恥ずかしいのか?」