第357章 数日間食事をしていなかった

小村明音は鼻を鳴らして、それ以上何も言わなかった。野村香織が同意したからには、彼女も特に意見はなかった。彼女が不満そうなのを見て、野村香織は慰めとして焼き肉を一切れ取り分けてあげた。

小村明音は途端に機嫌が良くなり、焼き肉を食べながら青木翔を冷ややかな目で見て尋ねた。「当ててみましょうか。あなたの言う友達って、渡辺大輔じゃないでしょうね？」

青木翔は渡辺大輔にメッセージを送り、小村明音に向かって言った。「小村さん、さすが頭がいいですね！」

小村明音：「……」

青木翔が認めたのを見て、野村香織は意味ありげに笑って言った。「随分早く白状したわね？」

彼女の視線に少し背筋が寒くなり、青木翔は干笑いして言った。「白状しないわけにもいきませんよ。嫁は早かれ遅かれ姑に会わなければならないし、実は皆さんを探しに来たわけではなく、ただの偶然なんです。」