第356章 変態ストーカー?

実際、彼女はトイレから出てきた後、誰かに見られているのを感じていた。最初はファンに気付かれたのかと思い、急いで2階に戻ろうとしたが、しばらく歩くと尾行されている感覚があり、警戒心を抱いて振り返ってみたものの、後ろには誰もいなかった。

最近、外は平穏ではなく、撮影所で撮影中に同じ制作チームのメンバーから、社会には尾行、誘拐、強盗、恐喝を専門とする悪人が多く出現していると聞いた。小村明音は考えれば考えるほど怖くなり、小走りで2階に上がった。

彼女の慌てふためいた様子を見て、野村香織は言った。「見てよ、その情けない様子。焼肉の匂いを嗅いで更に狂ったみたいね。飛んで帰ってきても無駄よ、一切れも食べさせないわ。」

小村明音はテーブルの白湯を一口飲んで言った。「私、誰かに尾行されているみたい。さっきトイレから出てきた時から誰かが付いてきている感じがするの。でも誰なのか分からなくて。撮影の時に制作チームの人が言ってたけど、最近は尾行や恐喝を専門にする人がいるって。」