私はマギーに簡単に事情を説明した。
マギーの口はO型に開いたまま、しばらく閉じることができなかった。
私はテーブル越しに手を伸ばして彼女の肩を叩き、ため息をついた。「本当に君の純粋な心を汚してしまったね。仕方ないよ、姫様、これが世の中の厳しさというものさ」
マギーはようやく口を閉じ、すぐに義憤に駆られた。「南野星、この件について、私たちは止めなきゃ。彼らの悪だくみを成功させるわけにはいかないわ」
私はマギーを見つめた。「姫様、現実を見なよ。あの女の子たちは皆、自分の意思でやっているんだ。さっきも聞いたでしょう」
「あの坂口澪とかいう子は、ただもっとお金を稼ぎたいだけで、完全に騙されているのよ」
「お願いだから、彼女はもう成人でしょ。あんなに詳しい説明を聞いた上で、まだ何のことか分からないなんてことはないわ。何を無邪気なふりしてるの?そんなに無実じゃないわよ。ただ運が良ければと思っているだけ。それに、私たちはどうやって止めるの?」