授業のない午後、私と麦田絵麻は南野の学校に行きました。
それは三流の芸術学校で、前世の私が通っていた場所です。
かつて木村美雨と南野陽太が大学入試の時に私に薬を盛り、実力を発揮できなくなり、校風も校則も悪く、美女だらけで、金持ちの二世や三世があふれるこのゴミのような学校に来ることになったのです。
今世では、すべてが南野陽太の番になりました。
悪事を重ねれば自滅する、南野お嬢様は高校3年間ずっと最高の教師を雇い、高額な補習を受けていたのに、結局はこの三流大学に入ることになりました。幼い頃から知能が高いと褒められていたお嬢様が、どうやって気持ちを調整しているのか知りたいものです。
あの高慢な大叔母は、当時自分の娘が私の母の娘より優秀だということを示すために、無理やり南野陽太より一歳年下の私を学校に押し込み、私たち二人の成績を比較して、彼女の娘がいかに優秀かを強調していました。