第348章 探り合い

私はマクギを睨み返した。「そうよ、あんな畜生どもに会うなんて知るわけないじゃない？知ってたら車で轢き殺してたわよ、もう！」

私は目の端で二人の覆面の男を見た。彼らは動かなかったが、私たちが話すたびに視線が私たちの顔を行き来していた。

麦田絵麻が言った。「無駄な話はやめましょう。今どうするの？」

私は無頓着に言った。「どうもこうもないわ、人質になったんだから！ねえお兄さん、いくら欲しいの？はっきりさせましょうよ。家族に連絡するのも面倒でしょ？私だって自分の家族が見つかるかどうかわからないし」

麦田絵麻も同調した。「そうよ、いくら欲しいの？言ってみて。用意できるなら直接あげるわ。家族から脅し取ろうとしても、難しいわよ。お金が手に入らないだけじゃなく、面倒なことになるわ」