ただね、この世に絶対確実なことなんてないんだ。
私たちを救うべき人が、時間通りに現れなかった。
目的地に着くと、私たちは押し出されて車から降ろされ、二階建ての小さな倉庫に押し込まれた。
真っ先に鼻を突いたのは血の臭いだった。
周りを見回すと、私たち三人は思わず互いに寄り添った。
ここは屠殺場の作業場で、少し中に入ると両側に豚肉が二列に吊るされているのが見え、床には血溜まりがあちこちにあり、あの血の臭いはここから漂ってきていたのだ。
まるで私たちを威嚇するかのように、私たちが周囲を見回しているのを見て、二人の仮面の男たちは急かすこともなく、私たちが見終わるのを待ってから、一押ししてきた。
「まっすぐ行け、前へ!」
私たち三人はよろめきながら中へ進んだ。中には四、五人の仮面をつけた人たちがトランプをしていて、私たちが入ってきても牌を止めなかった。