第385章 不幸な運命

麦田絵麻は口にキャンディーをくわえて首を振った。「あの時、まんさんと四郎兄さんが時田家の人に連れて行かれて、ひどい目に遭わされたのに、彼らはそんなに義理堅くて、空都のために、集団闘争の罪を被って刑務所に入ったんだ。結果的に出所できなくなって、潜入捜査官になっちゃったなんて、ああ、才能の無駄遣いだよ!」

加藤真凜は笑いながら言った。「私たち空都の人間は、みんな変わった考え方をするわね。こんなこと、まんさんと四郎兄さんしか思いつかないでしょう。彼ら四人はそれぞれ特徴があって、今や虎さんは仁兄さんと高橋隆さんに鍛えられて、私たちの空都を一人で支えられるようになったし、クマさんは最高のボディーガードになった。まあ、それぞれが適材適所ってことね!」

クマさんは傍らで聞いていて恥ずかしくなり、後頭部を掻きながら照れ笑いをした。