第388章 暴露

「あなたの道?平野由奈!私があなたに譲っているからといって、調子に乗らないで!私が今日まで来られたのは、自分の命を懸けて勝ち取ったものよ。あなたには何の関係もないでしょう?確かに、私を養子に迎えたのはあなたの家だけど、当時はあなた自身が私に頼んで養子縁組の代わりになってほしいと言ったのよ。あなた自身が放棄したのに、今になって私があなたの道を邪魔したなんて!」

「正義があなたの側にあるなんて思わないで!私があなたに譲っているのは、私が必死に頑張っていた年月にあなたたちの面倒を見られなかったことに申し訳なく思っているだけよ。あなたの位置を奪ったからじゃないわ!」

「あなたは月島家のお嬢様で、私は月島家の養女よ。月島家に入った日から、正気を失ったお母さん以外の誰にでも、このことをはっきり言ってきたわ。だから、平野由奈、私は堂々としているけど、あなたは?」鈴木千代の声は冷たく厳しく、普段の人前での姿とはまったく違っていた。