藤丸詩織は頷いて、藤丸美音に続けるよう促した。
藤丸美音は藤丸詩織に隠し通せないと悟り、素直に続けて白状した。「私は本当は何か理由を見つけて藤丸知佳に飲ませようと思っていたんですが、彼女は私にその機会をくれませんでした。」
藤丸詩織は藤丸美音を一瞥し、尋ねた。「水の中身は藤丸知佳が君にくれた毒薬なの?」
藤丸美音は素直に藤丸詩織を見つめ、答えた。「毒薬です。でも少しだけ入れたので、死ぬことはありません。」
藤丸詩織はこれを聞いて思わず頭を振り、手を伸ばして彼女の頭を撫でながら言った。「ここに住んでいなさい。」
藤丸詩織はそう言うと、呉羽真に日当たりの良い部屋を用意するよう指示した。
藤丸美音は呆然として、信じられない様子で尋ねた。「詩織お姉様、私をここに住まわせてくれるんですか?」