215 影山瑛志の選択

影山瑛志の顔色が一変し、冷たい視線を白川蓮に向けながら、一言一言はっきりと言った。「好きにすればいい。白川蓮、俺は生きて苦しみ続けるだけだ。死にたくても死ねない」

白川蓮は考え深げに頷き、ベッドの端に体を寄りかかって床に座った。「影山さんの言葉は、もちろん信じていますよ。影山さん、楽しみにしていますね」

「だから、この薬はあなたにはあげません」

白川蓮の笑みは傲慢で放縦で、影山瑛志を少しも恐れる様子はなかった。

影山瑛志の表情が完全に暗くなる中、彼は突然手を上げ、容赦なく白川蓮の顔を激しく打った。

白川蓮の笑いは突然止んだ。

彼女は咳き込み、平手打ちの衝撃で顔が横を向き、目は否応なく床を見つめることになった。頬に炸裂するような痛みが走り、白川蓮は思わず息を呑んだ。