285 彼とベッドを共にしていない？

このことに気づいた白川蓮は、完全に崩壊してしまった！

彼女は慌てて高橋南を見つめ、目には怒りと後悔が満ちていた。「全部あなたのせい！避妊具をつけてって言ったのに、なぜつけなかったの！なぜ！！！」

白川蓮は狂ったように高橋南に殴りかかり、一発一発を上半身に叩き込み、何発かは顔や頭にも当たった。

頭がガンガンして、男としての尊厳が打ち砕かれたような気分だった！

怒りに任せて、高橋南は白川蓮の髪を掴み、歯を食いしばって低く吼えた。「たった一回だろ！一回だけつけなかっただけだ。お前がこんなに簡単に落ちるなんて誰が知るか。初めて会ったその日に落とせるなんてな！」

高橋南の言葉は、白川蓮の振り下ろす拳以上に受け入れがたいものだった。彼女は限りない侮辱を受けたように感じた。

白川蓮の涙は一気に溢れ出した。彼女はこの現実を受け入れたくなかった。

白川蓮はただひたすら泣き続け、高橋南の上機嫌は完全に台無しになった。

しかし、震える白川蓮の姿を見ていると、縛られて裸にされた彼女の姿が再び目の前に浮かんできた…

思い出すたびに、高橋南は気持ちを抑えきれなかったが、今回は違った。この期間、白川蓮との肉体関係を持ち、より親密になり、それが彼をより大胆にさせていた…

誰が別荘に住みたくないだろうか？

誰が過去を再現したくないだろうか？

高橋南はネットで道具まで買っていた。白川蓮を裸にして、もう何度か楽しもうと思っていたのだ。

しかし、まだ何も始まっていないうちに、白川蓮へのサプライズも実現していないうちに、彼女が妊娠？

高橋南は口を歪め、考えれば考えるほど呆れた。「検査もしてないのに大騒ぎして、どうして妊娠したって断言できるんだ？」

白川蓮は彼にそう怒鳴られ、心が落ち着きを取り戻したかのように、急いで頷いて同意した。「そうね、その通りよ。私が大げさだったわ。妊娠検査薬を買ってきて、確認してみましょう…」

高橋南は鼻を擦り、結局何も言わずに妊娠検査薬を買いに出かけた。

結果が出たのは一時間後だった。白川蓮は検査薬の二本線を見つめ、深い思考に沈んだ。

白川蓮はさっきのような取り乱し方はしなかったが、高橋南はまだ信じられない様子で、顎を撫でながらゆっくりと言った。「本当に当たったな。まさか俺も子持ちになるとは。」