第49章:火が斉藤愛梨に燃え移る

「何があったの?」彼女はいらだちながら尋ねた。

「奥様、警察が来ました。すぐに服を着て下に来てください。」

斉藤愛梨は顔色を変え、すぐに服を着替えた。

彼女は心の中で思った。

時田浅子に何かあって、警察が家に来たのではないだろうか?

伊藤実里の手下がどんな連中か、彼女が一番よく知っている。

きっとうまくやって、きれいに逃げ切ったはずだ。

時田浅子というあの小娘はもう汚されたはずだ。

彼女は思いもしなかった、時田浅子のような小娘が、まだ警察に通報する勇気があるとは。

恥知らずなのか?

斉藤愛梨の心の中では、ひそかに喜んでいた。彼女は金髪野郎がビデオを送ってくるのを待っているだけだ。そうすれば、時田浅子を完全に握ることができる!

林聡明も騒ぎで目を覚まし、起き上がった。